塵のようなもの
吉田七の詠んだ短歌が積もっていきます
2013年9月8日日曜日
ぼんやりしたうた
混ぜないで注意ぶかくいてほしい父や母から教わらなかった
ちょっとだけ壁があるけど三センチとなりのひとへ伝えるな行け
風呂場からお金がわいて相続を押しつけてみるへらへらの人
紙幣ってだいたいパルプ浴槽をたぷたぷにしてうつくしくなる
(この声はわたしではない)旅立ちの知ったこっちゃないファンファーレ
ものすごく(はみだしてます)もだえては(次のあなたを)送る改札
連綿とわたしのこども(これは咳)弥勒の指の先から跳ねる
吉田 七
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